グランピングの開業により拍車がかかっている近年、今のブームが一過性のものではないか不安になることはありませんか?

全国で40件以上のグランピング施設の開業・運営のご支援をさせていただいている弊社の経験を踏まえて、グランピングの将来性について解説します。事業再構築補助金を活用し、グランピング開業にチャレンジしようか検討されている方もいらっしゃると思います。グランピングは集客が正しく行えると高利回りが期待できる事業であり、コロナ渦を経て、旅行者の自然やアクティビティに対する需要にますます拍車がかかっています。そんなグランピング市場の今までの展望と推移と自社での運営経験を交えて紹介いたします。これからグランピングの開業を検討されている方にはピッタリの内容になっておりますので、ぜひ最後までお読みください。

グランピングの市場推移と予測

観光庁が発表している「旅行・観光消費動向調査」によると、2022年の日本人国内旅行消費額は17兆1,929 億円(2019年比21.6%減、前年比87.2%増)。

また、先日公開された2023年4-6月期のデータによると、日本人国内旅行消費額は5兆5,963億円(2019年同期比6.6%減、前年同期比27.7%増)となっています。

コロナ前である2019年の数値にはまだ戻ってはいなくとも、昨年に引き続き市場としては回復傾向であることが伺えます。

あわせてインバウンド需要については、同じく観光庁の2023年1~3月期の「訪日外国人消費動向調査」によると、2023年4-6月期の訪日外国人旅行消費額は1兆2,052億円(2019年同期比95.1%)。1人当たり旅行支出は20万5千円にのぼり、これはインバウンド需要が最も盛り上がった2019年の15.9万円を大きく上回っています。外国人観光客を呼び込む施策を打つことで、さらに期待の高まる市場といえます。

上記を踏まえた上で、一般社団法人全国グランピング協会によると、グランピング施設の市場規模を「全国のグランピングを謳う施設の合計売上高」とするのであれば、およそ150億円~200億円程度。グランピングをうたう施設に限らず、「宿泊のBBQニーズ」をかなえる施設を加えると600億円~800億円程度が市場規模と考えるのが妥当だとされています。

また同調査の中では潜在市場規模は2000億円~3000億円となる可能性も示唆されています。

上記の国内旅行市場17兆1,929 億円に比較すると、グランピング市場はまだまだ小規模な市場であると考えられますが、グランピングの認知が進み、利用する年齢層が広がることで伸びしろのある市場であると考えられます。

出典 国土交通省 観光庁 訪日外国人消費動向調査2023年7-9月期(1次速報)について
https://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000528.html

認知率と利用率の差

国内100万人の会員を抱える旅行メディア「トラベルズー」の独自調査によると、グランピング認知度は80%以上、利用経験率は15%未満(2021年8月時点)。LINEリサーチによるとグランピングの認知度は76.5%、利用経験率は4.6%との結果が発表されています。「グランピング」を知っている方が8割を超えているのに、実際に利用していない方が大半なことが分かります。いったいなぜなのでしょうか。それには大きく2つ理由があります。

1つ目は、興味はあるが利用するきっかけがないことです。

トラベルズーの調査によると、グランピング経験者のグランピングの目的の回答として「グランピング自体への興味」が70%を超えます。この結果は言い換えると他の目的と掛け合わせることで、グランピング利用率が上がる可能性を秘めています。例えばDot homesが運営する「Dot Glamping 富士山」ではコンセプトを「日本一ととのう施設」とし、各宿泊棟から富士山が見え、かつフィンランド式のバレルサウナを体験できるというコンテンツの訴求を強めた結果、宿泊転換率が上昇したという事例があります。このようにグランピング自体への興味だけでなく、富士山を眺めたい、サウナに入りたいといった他の目的が融合されるので、グランピングへのハードルが下がり利用するきっかけとなります。

2つ目は宿泊費が高いことが挙げられます。

グランピングメディアみんぐらのデータでは、グランピングの相場料金は、食事付きの宿泊プランで1人1泊15,000~20,000円となっています。また場所や施設の設備、季節、宿泊期間、人数などによって異なり、さらに同じ施設でもプランや時期によって料金が変動。高くて10万を超える施設もあります。高額な料金を支払うなら「旅館やホテルの方がいい」という意見もあるのが現状です。潜在顧客層のニーズにあった魅力的なグランピング施設が今後増えていけば、利用率の上昇も期待できると考えられます。

長期的に稼ぐために必要なブランド力

グランピング利用率はまだまだとは言いつつ、新規のグランピング施設が全国各地で開業されています。グランピングの認知度が高まっている背景でもありますよね。

今後グランピング市場(成長期~成熟期)において、支持されるグランピング施設であるためには、いかに施設のブランディングを構築出来るかが重要です。ブランド力を構築できれば、長期的に稼げる施設となります。ブランド力を可視化できる1つである「指名検索」は、その施設にどのくらいブランド力があるのか計測ができ、Dot homesでは徹底的にブランディングを行った結果、グランピングの指名検索数にて全国で4位となるブランディングを確立することができました。指名検索が増えれば、価格競争に巻き込まれることなく安定した運営が実現できます。一過性のものではなく、今後も飛躍していく市場にしていくためにも、ブランド力を持った運営をしていきたいですね。

グランピング施設のブランディングや集客でお困りの際は、ぜひDot homesまでお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

https://glamping.dot-homes.jp/