宿泊業界の顧客獲得が激化するなかで、重要性が高まっているのが「Web集客」。
なぜなら、現代の利用者は、その多くがインターネットを活用して宿泊先を探すからです。

この記事では、ホテルや旅館、それからグランピング施設を運営されるあなたに向けて、ホームページを駆使した効果的なWeb集客の方法をご紹介します。

より多くの方々に宿泊施設を見つけてもらい、予約に繋げるWeb集客の第一歩を踏み出しましょう。

関連:宿泊業界でのSNSマーケティングについて【グランピング・ホテル】

SEO対策の基本

ホテルやグランピングの集客をWebで実現させるには、以下の過程を進めなくてはいけません。

  • 記事を書く
  • Google検索で引っかかる
  • 記事が読まれる
  • 予約される

多くの宿泊施設では「記事を書く」という部分までは、しっかりと行えています。
しかし、それ以降に進むことができず、Web集客に繋がらないケースを多々見てきました。

その理由は、なぜか。
結論をいえば、読者の満足する記事が書けておらず、またSEO対策が行われていないからです。

SEO対策とは、直訳すると「検索エンジン最適化」。
ここでは「Googleの検索結果にて上位を取るための施策」という認識で大丈夫です。

Googleの検索結果で上位を取るのは、Web集客の実現には欠かせません。
そのためには、SEO対策を意識した記事作りが必要になります。

Web集客に繋がる記事を作るには、次のステップで記事を書いてみましょう。

  • キーワード選定構成設定
  • 執筆
  • 画像選定
  • マークアップ
  • meta設定
  • 最終確認

宿泊施設に関連するキーワードを考える

ホテルやグランピングでWeb集客を成功させるには、キーワードの選定から始まります。
ここでいうキーワードとは、ユーザーが検索するだろう「検索語句」のことです。

例えば「関東の安いグランピング施設を探している」という方であれば「グランピング・関東・安い」と検索することでしょう。
他にも、ペット可の施設をお探しなら「ペット」や「愛犬」、カップルデートに最適な場所を見つけたい人なら「カップル」や「記念日」といったキーワードです。

このような「宿泊施設に関するユーザーが検索するだろうキーワード」を想像することが、キーワード選定です。

キーワードは、3つ以上だと検索頻度が少ないものの、特定のニーズを惹きつけられるので効果的。
また、購買意欲が高いユーザーを対象としているため、予約の成功率が高くなる傾向にあります。

キーワード選定し、そのキーワードを記事内に含ませることで、Googleの検索結果にて見つかりやすくなります。

記事の構成案と見出しを考える

執筆する記事のテーマ(キーワード)が決まったら、記事の構成案を考えます。

構成案を作るときは、読者が読みやすいような流れにするのが効果的。
例えば「豚の生姜焼き」の作り方を紹介するなら、以下の構成案だと読者はスムーズに読み進められることでしょう。

  • 材料の紹介
  • 手順の解説
    • 豚肉のスジを切る
    • 下漬けタレを準備する
    • 生姜焼きのタレを準備する
    • 豚肉を焼く
    • 豚肉とタレを混ぜる
    • お皿に盛り付けて完成
  • まとめ

分かりやすいよう料理をテーマに解説しましたが、どのような記事も基本は上記の通り。
ユーザーが抱える悩みを1つずつ手順に沿って解決する構成案であれば、問題ありません。

見出しに沿って記事を執筆する

構成案が決まったら、ようやく執筆です。

執筆時に意識することは多々あるものの、全てを取り入れるのは一筋縄ではいきません。
そこで、読者から喜ばれ、かつWeb集客に繋がりやすくなるポイントを厳選して紹介します。

  • 1つの段落や文章に、メッセージは1つまで
  • パソコンよりもスマホで閲覧したときに読みやすい文章であること
  • 考えた構成案の通りに記事を書くこと(追加や削減はNG)
  • テーマのキーワードを自然な形で適度に使用すること

「テーマのキーワードを自然な形で適度に使用する」のは、GoogleのSEO対策になるからです。

SEOとは、簡単に説明するとGoogleの検索結果にて上位の順位を取るための手法。
適度にキーワードを盛り込むことで、狙っているキーワードでの検索結果にて良い影響を与えるため、Web集客につなげることができます。

記事に合う画像を準備する

執筆し終えたら、記事に掲載する画像を用意しましょう。

読者の多くは、文章よりも画像に注目します。
テーマに沿った画像を用意することでユーザーの満足度が高まり、良い記事として検索結果の上位に上がり、結果としてWeb集客に繋げられます。

画像に関しては、以下を意識してください。

  • テーマに関係する画像であること
  • 画像の比率は16:9が好ましい
  • 画像のalt設定を行うこと
  • 画像の拡張子は「webp(ウェッピー)」

alt設定とは?

altとは「代替テキスト」と呼ばれるものです。
画像が何かしらの理由で表示されないとき、代わりにテキストを表示させ、何の画像か読者に知らせるための役割があります。

webp(ウェッピー)とは?

画像の拡張子というと「jpg」や「png」が一般的ですよね。
Webサイトで画像を掲載するときは、拡張子が「webp」と呼ばれるものを使用するのがおすすめです。

WebPとは、Googleが開発した新しい画像のフォーマット。
画像の容量が軽く、表示速度が速くなるため、Web集客に効果的です。

「WebP 変換」と調べれば、jpgやpngをwebpに変えるツールがたくさん出てきます。
それらで画像をwebpに変換してから使用するようにしましょう。

太字や背景色など記事を装飾する

続いては、記事の装飾です。
記事内でも特に重要な箇所を太字にしたり、マーカーを引いたりして、目立たせていきます。

コツは、装飾したところを読めば記事の全容が把握できるように飾りつけること。
これを意識することで、あまりゴチャゴチャさせず、かつ読者に不快感を与えない記事に仕上げられます。

読者の満足度や読了時間は、Web集客を実現させるのに重要なので、忘れずに行いましょう。

記事タイトルを決める

「執筆・画像・装飾」まで終わりましたら、最後に記事のタイトルを付けます。

記事タイトルは、最初に考えても問題ありません。
しかし、執筆して全容が明らかになっているときの方が良いタイトルを付けやすいので、最後に付けるのがおすすめです。

タイトルで抑えるべきポイントは、以下の通り。

  • 記事タイトルの文字数は、32文字前後
  • 記事のキーワードを最初の方に置く
  • 記事タイトルで使う記号は、以下の3つ
    • 【】

記事タイトルにおいても、抑えるべきポイントは多々あります。
そのため、上記を意識できるようになったら、他の効果的なタイトルの付け方も調べてみると良いでしょう。

記事タイトルは、読者が最初に注目する記事の一部分です。
たった数文字ですが、Web集客におけるかなりの重要度を担っているので、適当に付けず真剣に考えることをおすすめします。

記事を読んでみて違和感を直す

Web集客するための記事の作成手順は、以上です。

ここまで終わったら、実際に記事を読んで問題がないか確認しましょう。
よくあるミスは、以下の通り。

  • 文章が読みにくい
  • 誤字脱字がある
  • 画像が表示されていない
  • リンクを正しく設置できていない / リンク先を間違えている

確認するときは、パソコンではなくスマホで行うのがおすすめ。
なぜなら、現代においてはパソコンよりスマホで閲覧する人の方が多いからです。

スマホで閲覧してみて、上記の4点に問題なければ、記事を投稿しましょう。

きっと、ホテルや旅館、それからグランピングのWeb集客に繋がる記事となってくれます。

おわりに

ホテルやグランピングの集客に繋げるWebサイトの構築は、とても奥が深い

それゆえ、初心者だと難しくて、なかなか踏み込めないこともあるだろう。

今回の内容は、そんな初心者に向けた記事の作成手順である。

1組でも集客に繋げられたら自信に繋がるので、まずは試してみてください。