自社のグランピング施設だけではなく、他社施設の開業支援をしている弊社の経験を踏まえ、運営までに必要なステップを14個紹介します。グランピング事業の開業を検討していても、何から手を付ければ良いのか分からないですよね。

必要なステップを把握し、実施することで、開業後の安定的な運営が実現できます。

弊社が開業を経験する中でこれはおさえておきたいステップだ!と思うものを詳しく解説します。これからグランピングの開業を検討されている方にはピッタリの内容になっておりますので、ぜひ最後までお読みください。

市場調査

1、エリア選定

グランピングにおいて、エリア選定は非常に重要です。人口集中エリアから2時間圏内、もしくは公共交通機関や高速道路からのアクセスの良い場所が成功しやすいエリアとされています。また、温泉や遊園地等周辺に観光資源が多いとその土地に訪れる理由ができるので集客がしやすくなります。旅館業不可もあるので用地の法規制の確認や工事資金がなるべくかからないように土地の形状にも注意が必要です。

2、競合調査

そのエリアにおいての競合調査は自社の方向性を検討する上でも重要です。競合の価格帯やコンセプト、また平日や土日祝・繁忙期・閑散期の稼働率もおさえておくと良いでしょう。より高いADRが事業成功のポイントです。

3、コンセプト、ターゲット選定

グランピングに参入する事業者が増加傾向の中、淘汰されない施設になる為にはターゲット顧客のニーズや他のグランピング施設との差別化など、成功するための戦略を明確にする必要があります。資金的に厳しい場合は、計画棟数を減らしてでも、ハード面を充実させることがポイントです。ハード面の充実はトイレ、入浴設備、専用面積、ペット対応、共用設備、アクティビティ、付帯サービスが挙げられます。一番やってはいけないことは、競合より安価なADRを設定することを戦略とすることです。

事業計画作成

4、土地、造成費

土地については、賃貸借契約なのか売買契約なのかを判断し、その土地の権利関係の調査が必要です。土地を借りる場合は借地料、所有する場合は固定資産税がかかります。行政機関にヒアリングし、開発規制・インフラ整備等の開発費用の予測も必要です。平地の土地であれば問題無いですが、傾斜や木がある場合、造成工事の想定もしておくと良いでしょう。

5、設計費、工事費

設計士の選定をし(設計施工を除く)、テントの種類やインテリア・ウッドデッキ・管理棟・BBQスペース等を計画していきます。建築工事、電気空調工事、植栽工事、申請費用等も発生するので、予め現実的な投資計画を立てましょう。

各種届出

6、旅館業法の認可が必要

「宿泊料を受けて人を宿泊させる営業」が旅館業法の対象となる為、一般的にはグランピング施設も対象になります。キャンプ場において場所のみ提供するケースや日帰り・貸出テントや寝袋を自ら設置してもらうケースは対象外となります。

7、簡易宿泊営業で可能な場合も

旅館業は営業形態によって3つの種類に区分されており、グランピング施設の場合、ほとんどのケースで簡易宿所営業としての許可申請を行うことになります。ただし、宿泊棟の数によっては旅館・ホテル営業として許可を取得しなければならないケースもあるため注意が必要です。

8、補助金が使える可能性も

グランピング事業に参入するにあたって、「事業再構築補助金」を申請することができます。採択されれば国から補助金が支給されるこの制度は2021年からスタートしており、現在第11回の公募が締め切られました。今後も継続される予定ですので、検討してみるのも良いでしょう。

出典 経産省 事業再構築補助金 制度説明資料 https://jigyou-saikouchiku.go.jp/download.html

集客準備

9、OTA

認知度を広げ、販売経路を増やすためにも開業時のOTAの登録は必須です。OTAの種類によって、ターゲット層が変わってくるので、設計したコンセプトやターゲットに沿って検討していくことをお勧めします。

10、サイトコントローラー

OTAを複数契約した際に必要不可欠なのが、サイトコントローラーです。在庫・料金管理、予約管理、料金ランク設定、データの蓄積等が可能になります。一元管理できることで効率UPできるだけでなく、統計データを基に新たなマーケティング施策を立案することもできます。

11、プラン作成

基本プランとして、素泊まりと1泊2食付きの2つのプランを用意し、それ以外にターゲット層のニーズに沿った、かつ差別化できるような特典を盛り込んだプランを季節の移り変わりに応じてタイムリーに打ち出していくと効果的です。

12、自社HP、SNSなど

自社HPの制作、SNSのアカウント立ち上げも必須です。他事業で自社HPが既にある場合は、グランピングに特化したHPを別途作成することをおすすめします。また、グランピングとSNS映えは相関関係にあり、InstagramやTiktokとの相性は比較的良いとされています。

13、広告準備

まずは開業のお知らせとしてプレスリリースの作成、そしてコンセプトやターゲット選定を活かし、より施設のブランド力を高める為には、広告を打ち出す必要があります。全体売上の約10%程度を広告費に充てると良いとされ、認知が広がれば指名検索され、手数料のかからない自社HPからの予約も増えます。行きたいと思った時に脳裏に浮かぶような効果を生み出すことができれば無敵です。

14、採用

効率的なオペレーションを組んだとしても、人材の採用は不可欠です。売上に対して10~15%に設定すると良いとされています。よりオペレーションを効率化し時差出勤や定休日を設けるなどの工夫でスタッフの負担軽減を検討する必要があります。

まとめ

テントを設置するだけ、と思いきや各所への確認や綿密な計画が必要であり、「段取り八分、仕事二分」の格言のごとく、開業前までの準備次第で経営が左右されます。今回14個でピックアップしましたが詳細にはもっとたくさんあります。どうすれば良いかわからない、とお困りの際はぜひ弊社にご相談ください。

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