ホテル経営において欠かせない宿泊予約システム。

特に海外市場での利用やOTA(Online Travel Agency)との連携が重要です。本記事では、宿泊予約システムの基本から、その選び方についてご紹介します。

ホテルの宿泊予約システムとは?

宿泊予約システムは、ホテルや宿泊施設がゲストの予約を効率的に管理するためのソフトウェアです。これにより、オンライン予約の受付、客室の在庫管理、料金設定、顧客情報の管理などを一元化できます。これらのシステムは、施設運営を効率化し、売上を最大化するために欠かせないツールです。

特に、OTAや公式ウェブサイト、さらには直接予約を管理できる機能を備えたシステムは、国内外の市場で競争力を高める鍵となります。

OTAのメリットとは

OTAにはExpediaやBooking.com、楽天トラベルなどのオンライン旅行予約プラットフォームを指します。ホテルがOTAを活用することで得られる主なメリットは以下の通りです。

プロモーションの強化

OTA内でのキャンペーンや特集ページへの掲載は、施設の露出を大幅に高め、予約率の向上に寄与します。各種OTAでセールがありますのでこれらに上手く参画することにより予約件数を1.5倍以上伸ばした事例もありますので積極的に参加しましょう。

お客様の属性に合わせた販売が可能

OTAごとに特典やユーザー層も全く違うものになります。ExpediaやBooking.comに関しては海外のお客様を取り入れるOTAとして非常に有効的です。一休では富裕層の予約を増やせるOTAのため自社の施設に合わせてOTAを導入することをお勧めします。

OTAのデメリットとは?

OTAを利用する際には、以下のようなデメリットも考慮する必要があります。

手数料が高額

OTAに支払う手数料は10%から16%に及ぶ場合があり、利益率に影響を与えます。手数料を考慮した販売設計や、自社HPに集客を促す施策もうまく連携をしていかないと売上全体は伸びません。

顧客データへの制限

OTA経由での予約では、顧客情報が制限されることが多く、リピート顧客の獲得に課題が生じる可能性があります。施設のファンを増やすためには自社の会員になっていただく動きを現地スタッフが行う必要性があります。

価格競争の激化

OTAは競合との比較がしやすいサイトのため、常に競合の価格設定を見続ける必要性があります。また、口コミの評価によって上位表示の施設が決まったりとするため複合的な対策も必要になります。

宿泊予約システムの選び方や比較ポイント

OTA以外の集客戦略も併せて行うことでより効果的に売上を伸ばすことができます。そのためには自社の公式サイトの正しい選び方が重要になります。

tripla (トリプラ)

  • 最短4クリックで予約完了
  • 自社HPのドメイン内で予約が完了
  • OTA自動価格取得のベストレート機能あり
  • 5言語対応のAIチャットボット(別料金)
  • 月額手数料:10,000円(1年契約)
    https://tripla.io/

Direct In (ダイレクトイン)

  • 最短3ステップで予約完了
  • Yahoo!トラベルへのメタサーチ連携機能あり
  • 業界No.1の導入施設数(3,500施設以上)
  • 月額手数料:7,500円~
    https://www.dyn.co.jp/product/directin/

予約番(よやくばん)

予約番は、株式会社キャディッシュが開発したインターネット宿泊予約システムで、以下の特徴があります

  • 導入費用:30,000円
  • 月額手数料:13,000円
  • 導入施設数:1,700件(2022年1月時点)
  • 全8言語対応(英語、韓国語、中国語など)
  • サイトコントローラーと連携可能
  • プラン登録数や画像数に制限なし
  • 成約手数料なし
    https://www.489ban.net/

Check Inn(チェックイン)

Check Innは、サイトコントローラー・PMS・自社予約システムを一体化したオールインワンシステムで、以下の特徴があります

  • 導入費用:0円
  • 月額手数料:11,000円〜
  • 自社サイトとOTAの在庫・料金・予約情報を一元管理
  • 日本語を含む4言語対応
  • Googleホテル広告の無料予約リンクに対応
  • スムーズな予約プロセス
  • 24時間・365日サポート
    https://checkinn.jp/

宿泊予約システム導入の注意点

導入後のサポート体制

システム提供会社のサポート体制が充実しているか確認しましょう。トラブル時に迅速に対応してもらえることが重要です。また、宿泊者の問い合わせはイレギュラーなケースも多々ありますので柔軟に対応してもらえるシステムの導入が必要になります。

初期費用と運用コスト

システムの導入には初期費用だけでなく、月額料金や手数料が発生する場合があります。予算と見合った選択をする必要があります。運用費用が安ければいいというわけではないためしっかりとサービス内容を調べて契約することをおすすめします。

スタッフの習熟度

実際にシステムを運用するスタッフが使いやすいと感じるかを検討しましょう。トレーニングやマニュアルの充実度も確認が必要です。

まとめ

OTAは予約の向上に役立つ一方で、高額な手数料の課題があります。逆に宿泊予約システムは、OTAのデメリットを補い、直接予約の促進や効率的な運営を可能にする重要なツールです。

宿泊予約システムを選ぶ際には、OTAとの連携機能、多言語対応、料金プランの柔軟性などを考慮し、自施設の特性に合ったものを選定することが重要です。

今後はOTAに頼るだけの戦略ではなく自社の予約を増やしていく戦略が売上の最大化には重要になります。Dot Homes では70施設の運営実績から自社集客のための戦略を保持しています。自社の予約比率を伸ばしたい方はお気軽にご相談ください。

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