グランピング施設の失敗しない宿泊棟選び!国内に適した客室はどのタイプ?
2023.10.31
グランピング施設開業における宿泊棟選びは、かなり重要です。
なぜなら、予算や施設の立地に合わせて宿泊棟を選ぶ必要性があるかです。
しかし、ドームテントやトレーラーハウスなど種類もかなり豊富であり、どの種類を選べばいいか全くわからない方も多いことでしょう。
今回は、グランピング施設の開業に欠かせない各宿泊棟のメリットとデメリットを解説するので、ぜひご参考ください。
失敗しないドームテント選びとは?
2023年、開業数が1,000ヶ所を越えていると言われるグランピング施設。
そんな施設の約6割は、客室用の部屋に「ドームテント」を導入していると言われています。
ドームテントには、国内産と海外産の2種類があります。
それぞれ、値段やデザインに差があるので、どういった特徴の違いがあるか、グランピング施設を開業する地域に合わせて比較することが重要です。
国内産ドームテントの特徴とは?
まずは、国内産のドームテントにおけるメリットとデメリットを見てみましょう!
国内産ドームテントのメリット4選
①耐久性と安全性
日本の厳しい気象条件に対応するため、耐久性が高く設計されている国内産のドームテント。
風速34m/sという台風並みの強風でも耐え抜くだけのポテンシャルが、国内産のものにはあります。
その他、雨や雪に対する安全性が重視され、積雪30㎝にも対応するものが存在しているのが特徴です。
強固なフレーム構造や、耐水性の高い生地が使用されていると覚えておくと良いでしょう。
②ドームテントの幕が燃えにくく安全
外膜には国土交通省認定品、内膜や透明膜には日本防災協会認定品を使用しているものが多く、燃えることを防ぐ素材を使っているのが特徴です。
③品質と製造技術
日本の製造技術は世界的に高い評価を受けており、国内産のドームテントは品質が非常に高いです。
熟練した技術者による製造や品質管理が徹底されており、長期間の利用に耐える頑丈な作りとなっています。
④汚れにくい膜材料
グランピングを開業するにあたり、膜の張り替えは必要です。
ただ、国内産ドームテントの外膜には、防汚性に優れたフッ素樹脂コーティングが施されているものが多く、また内膜は原着再生ポリエステルの素材を使用しているため、色褪せにくい特徴があります。
国内産ドームテントのデメリット2選
①販売価格が高い
国内産のドームテントは、日本の建築基準に合わせて作られています。
そのため、海外産と比較して値段が高く、250万円~350万円ほdの費用が必要です。
②宿泊棟のバリュエーションが少ない
国内産のドームテントは、色や種類のバリュエーションが少なめ。
白基調のものが多く、導入するとなると色合いでの差別化ができないデメリットがあります。
海外産ドームテントの特徴とは?
次は、海外産のドームテントにおけるメリットとデメリットです。
海外産ドームテントのメリット2選択
①価格とコストパフォーマンス
海外産のドームテントは、国内産よりも価格がリーズナブルな傾向です(国内産が高いという話でもありますが)。
メーカーにもよりますが、販売価格は100万円から購入可能のドームテントもあります。
安全性を考慮しないといけませんが、少ない予算で購入できるため、開業する地域によっては非常に魅力的です。
②多様なデザインとサイズ
海外製のドームテントは、多彩なデザインやサイズが提供されています。
例えば、サイズはシングル用からファミリー用まで、幅広い選択肢があります。
そのため、利用者のニーズに合わせて選ぶことができるというのが特徴です。
また、海外産のドームテントは、カラーバリエーションが豊富。
基本的に白しか無い国内産と違い、施設のコンセプトに合わせた施設作りが可能になります。
海外産ドームテントのデメリット1選
日本の安全基準に合わないドームテントが多い
海外産のドームテントを導入する際は、安全規制や規格に注意しないといけません。
各国によって安全規制や規格、また製造国によって規格や安全基準が異なります。
日本の建築確認や消防法に合わせた再設計が必要になる可能性が高いので、購入前には日本の基準に当てはまるか確認しましょう。
トレーラーハウスの特徴は?
トレーラーハウスは、車両に取り付けられた小型の移動可能な家屋。
グランピング施設で利用される際には、水回りとセットになっているケースが多く、豪華で魅力的な特徴が上げられます。
そんなトレーラーハウスの特徴は、以下の通り。
①設備が充実している
トレーラーハウスの特徴は、ホテル並みの設備や快適さ。
「キッチン・電源・バスルーム・冷暖房」などが標準装備されており、女性だけのグランピングや、小さな子供を連れての家族旅行を計画している方々と相性が良い客室です。
水回りが最初から設置されている点は、ドームテントとは異なります。
②税制面の控除を受けることが出来る
車内で宿泊することができるトレーラーハウス。
そんなトレーラーハウスは、一般的に車両扱いになるため、固定資産税や不動産取得税が掛かりません。
さらに、自走できないことから、自動車税を納めなくても良いというメリットがあります。
ちなみに、トレーラーハウスの減価償却期間は4年間。
年間100万近く節税できる効果が見込めるので、トレーラーハウスを節税目的で購入される方も最近では増えてきております。
③価格面が高い
トレーラハウスの購入費用は、500万円~1,000万円ほど。
ドームテントと比較して約2倍の費用が発生するため、開業予算に合わせて検討する必要性があります。
ヴィラタイプのスモールラグジュアリー施設
近年は、客室内にプールなど併設したスモールラグジュアリーの貸別荘もあります。
こちらのメリットは、よりグラマラス感を味わいたい富裕層を顧客に取り入れられる可能性があること。
1回あたりの宿泊費、また滞在中に使用するであろう費用を上げることができるという利点があります。
一方で、ヴィラタイプの施設は、建築費用に1,500万円~4,000万円の費用が必要です。
そのため、複数の棟を建てる場合、かなりのコストが発生すると覚悟しておかなければいけません。
当然ながら、建築物の「サイズ・設計・内装」のレベルによって費用は変動するので、見積もりに合わせて検討されると良いでしょう。
コスパが良いのは「パオテント」
ここまで紹介してきた宿泊棟は、安くても100万円を超えるものばかりでした。
しかし、これから紹介する「パオテント」は、最低20万円から購入可能。
コスパは良いものの、当然ながらメリットとデメリットがあるので、そちらを確認しましょう。
①通年で営業できない可能性が高い
パオテントは、ドームテントと比較して耐雪性が無く、また強風も耐え辛い構造です。
そのため、天候が荒れやすい北海道や東北地方では、通年で営業できない可能性があります。
②ランニングコストが多く発生する可能性がある
耐久性が低いため、基本的には新調するペースが早いです。
そのため、継続的な施設作りを行うには、その点もランニングコストに加味しなければいけません。
コスパが良いのでランニングコストを考慮しても問題ないのか、それとも初期費用として高くても他の宿泊棟を導入するのか、要検討しましょう。
開業がゴールだと集客で大失敗することに!
グランピングの開業に必要不可欠の宿泊棟。
それぞれ、コストや性能において違いがあるので、しっかりと比較しないといけません。
その際、最も大切なのは「施設のコンセプトとターゲット層に刺さる宿泊棟」であること。
コスパはもちろん、設備なども要素も重要になりますので、それらを加味したうえで宿泊棟は購入しましょう。
宿泊棟は、ユーザーが施設を予約する際の決め手になるものの、それだけが全てではありません。
客寄せ要素が宿泊棟頼みだと、開業しても来訪者が現れず、1年と持たずして営業終了になることも。
「Dot Homes」では、200施設以上の集客実績と、40,000件のデータを基に、宿泊施設の集客支援を実施しております。
無料相談を行っておりますので、開業や集客のことで不安があるなら、まずはお気軽にご相談ください。