インタビューに応えてくださったのは、広告代理店勤務などを経てグランピング施設を開業した九谷氏。マーケティングは自分の得意分野なのだからと、当初は運用代行の利用は全く考えていなかったといいます。しかし、事業の拡大によって思うように時間が取れなくなり、集客にまつわる業務を外部に依頼する決断をしました。
実はグランピング需要の衰えを感じていたそうですが、Dot Homesの集客支援サービスによって売上が回復したことで、まだまだ潜在的な需要があることを知ることができたと明かします。サービス導入の経緯や成果などを、ざっくばらんに話していただきました。

この記事の監修者
株式会社Dot Homes 代表取締役
留田 紫雲
サイバーエージェント、ABEJAでWebメディア運営とデジタルマーケティングに従事後、2015年に大学在学中でDot Homesを創業。2023年に西武ホールディングス傘下入りし、グループ最年少の子会社社長に就任。宿泊施設・スキー場など150以上のリゾートを支援。
今回お話を伺った方
ナインバレー株式会社 代表取締役社長 九谷直樹氏
2016年に山口県に移住。2019年9月、山口市にナインバレーを設立。広告代理店での経験を活かし、宿泊施設の運用やマーケティング支援などの事業を行っている。
- 課題:売り上げの落ち込みと、多忙により運用管理の時間が確保できなくなったこと
- 施策:OTAのサポートや分析、インフルエンサー施策
- 成果:売上が2倍近くになり、3月には前年比400%近くまで稼働率が上昇した
年頃の娘を持つ同級生のぼやきをヒントに、家族の絆を取り戻す場をめざした

―ナインバレー様の事業内容について教えてください。
九谷氏:宿泊を通じて地域の魅力を伝えたいと考え、宿泊施設の運営やマーケティング支援を行っています。
―「レドンド秋吉台」をオープンさせた経緯を教えてください。
九谷氏:コロナ禍で、秋吉台エリアの観光客が激減しました。その影響で秋吉台エリアにあった唯一のホテルも経営状態が悪化して閉館を余儀なくされました。秋吉台は私が山口県で一番好きな場所、移住するきっかけとなった場所です。閑散としてしまった秋吉台をどうにかしたいという強い気持ちが芽生えました。
そんなときに大手OTAのサイトを見ていて、検索キーワードの上位にずっと同じワードが入っていることに気がつきました。「グランピング」です。大きな需要があると思いました。自分の好きな秋吉台に再び観光客を呼び戻したい、美しい秋吉台を多くの人に知ってほしいと思い、2022年8月にグランピング施設「レドンド秋吉台」をオープンさせました。
―「自分史上最高の思い出を」というコンセプトに込められた意味を教えてください。
九谷氏:地元の大阪に帰ったとき、友人が「中高生の娘たちと会話がない。食事後にリビングで一緒にいても、みんなスマホを見ている」と嘆いていたんです。それで、世の中のそういうお父さんのためのグランピング施設を作りたいと思い立ちました。豊かな自然の中にWi-Fiが使えない施設を作ることで、自然と会話が生まれて絆を深められるのではないかと思いました。
インターネットが使えない不便なところも含めて非日常を楽しんでもらい、5年後、10年後に「そういえばあのとき秋吉台に行ってみんなでグランピングしたよね」と懐かしく振り返ることができるような施設にしたいなと。素晴らしい思い出をつくる場所を提供したいと考え、「自分史上最高の思い出を」というコンセプトにしました。
―「レドンド秋吉台」の特長を教えてください。
九谷氏:地元食材を使ったBBQや満天の星空など、都会では味わえない時間を過ごせる場所を提供しています。薪割りや焚き火など都会ではできない体験やデジタルデトックスの環境を、ファミリービルディングやチームビルディングなどに活かしてもらいたいですね。森のライトアップによる幻想的な空間も魅力です。
―「レドンド秋吉台」の名前の由来を伺えますか?
九谷氏:「レドンド」はフェルナンド・レドンドというアルゼンチンのサッカー選手の名前から取りました。私は昔サッカーをやっていて、レドンドのファンだったんです(笑) 当初から、キャンプ寄りではなくリゾート寄りのグランピング施設にしたいと考えていたので、名前からおしゃれでカッコイイものにしたいと思っていました。それで語感や響きを優先したんです。
日本で良い意味で使われる「レジェンド」にも語感が似ているし、響きも気に入っていました。「レドンドって何?」といフックにもなると思いました。調べてみると、スペイン語で「丸」という意味でした。山口県で初めてとなるドーム型のテントを考えていたので、ピッタリだと思いました。「丸」は「輪」と通じるので、ご縁が広がるという意味でもいいなと思い、決めました。
―どんな戦略を考えてオープンに至ったのですか?
九谷氏:まず、リサーチ会社を使って広島県と山口県で2千人アンケートを実施し、思い出に残る旅行に許容できる移動時間はどれくらいか聞きました。アンケート結果によれば2時間半が許容範囲でした。秋吉台エリアは、ターゲットとする福岡市からも広島市からも2時間ちょっと。これならいけると思いました。
次に秋吉台エリアのどこにするか検討しました。コロナ禍明けに次々にできたグランピング施設の多くは海側にあり、競争が激しいことが予想されました。加えて海側には懸念点として、サビなど潮風による建物の劣化の速さ、冬場の集客・運用の難しさがありました。そこで、山側に施設を作ろうと考えました。
提案に従ってターゲットを拡大したら、売上が回復した

―Dot Homesの集客支援サービスを導入された背景を教えていただけますか?
九谷氏:オープンから1~2年は、運用代行の利用は全く考えていませんでした。かつて広告代理店でダイレクトレスポンスマーケティングを担当していた経験から、web広告による集客は自分でできると考えていましたし、メインターゲットに設定していたファミリーの利用が多く、高い利益率を維持できていました。
しかし、3年目以降に売り上げが落ちてきました。その頃には「レドンド秋吉台」以外のプロジェクトもあって運用する広告媒体が増えていて、データ分析など一人での管理に限界を感じ始めていました。内製化する人材もおらず、外注するしかないと判断しました。
いろんなところから運用代行の営業は来ていたので、その中から3社を選んで話をしました。提案内容に大きな違いはありませんでしたが、Dot Homesさんにお願いすることに決めました。というのも、実は「レドンド秋吉台」の設計の一部は、Dot Homesさんの社長である留田紫雲氏の著書をベースに考案したものなんです。このご縁を大事にしたいと思いました。
―Dot Homesの集客支援サービスを活用してみて、どのような成果がありましたか?
九谷氏:Dot Homesさんからは、従来のターゲットであるファミリー層に加え20代も取り込んでいこうと提案がありました。最初は「めざす方向性が違う」「コンセプトがブレてしまう」と抵抗がありましたが、自分のこだわりに引きずられて低迷する売り上げをそのままにするのは経営者として良くないと思い直し、お任せしました。
すると10月くらいから稼働率が上がり始め、3月には前年比400%近くまで上がりました。10月から3月の間に売上は2倍近くになりましたね。ご提案内容が当たり、Dot Homesさんにお願いして良かったと思いました。
また、グランピング市場は熟し切って衰退期に入っていると感じていましたが、この成果によって、まだまだ潜在的な顧客がいるのだとわかりました。私にとってはそれが一番の収穫でした。
インフルエンサー戦略など、新しいマーケティング手法を学べた

―集客数の改善以外に良かった点があれば教えてください。
九谷氏:以前は、データの確認と分析のために毎日取りつかれたように数字を見ていて、なかなか自分の時間が作れませんでした。今は分析もお願いしているので負担が大幅に減り、旅行のコンテンツ企画など他の仕事に時間を使えるようになりました。当社を担当される方が広告業界の用語が通じる方である点もうれしいです。話がスムーズに進み、当社がめざすイメージをすぐに共有していただけるという感覚があります。
また、かつては私自身がマーケターとして広告施策に取り組んでいたので、せっかく集客支援を受けるなら今の時代の新しいマーケティング手法を学ぼうと考えていました。そして実際、多くの学びがありました。例えば、インフルエンサーの方がInstagramに投稿した動画をそのまま広告に活用するという手法。制作会社に動画制作を依頼するとかなりの費用がかかるので、インフルエンサーが撮影した動画を使うのは費用対効果が非常に良いと思います。それで、インフルエンサー戦略は今も継続してお願いしています。
Dot Homesは、実践によって得た生きたアドバイスを提供してくれる

―「レドンド秋吉台」もしくはグランピング市場の展望をお聞かせください。
九谷氏:いまやグランピングで体験できるコンテンツは出そろっていて、もはや施設で何を準備するかだけが差別化ポイントになっています。おそらくグランピング市場は、次のフェーズに入っていくでしょう。鍵となるのは没入感ではないかと私は考えています。
「民泊グランプリ」のグランピング部門で去年、今年と優勝しているところはコンセプトや見せ方がうまくて、日本ではないような感覚に浸れる点が特長です。つまり、お客様がその世界観に没入できるということです。今後そういった施設が多く出て来るのではないかと思います。その上で独自性や周辺の観光地との兼ね合いなどを考え、運営していかねばならないでしょう。
―Dot Homesの集客支援サービスの利用を検討している企業にメッセージをお願いいたします。
九谷氏:Dot Homesさんは、自社でグランピング施設をいくつも経営しています。それがコンサルとして一番の強みではないでしょうか。自社の施設で実践し、試行錯誤の中から生まれたアドバイスを提供していただけるので、手持ちのカードが多いなと感じます。
他のコンサル業者さんは、OTAをどう整理するかを売りにしているところが多い印象です。MEOやSEOなど個々の対策ももちろん重要ですが、もっと大事なのはそうした対策の適切な組み合わせです。Dot Homesさんはそこが上手。私はその点を評価しています。
レドンド秋吉台
- 所在地:山口県美祢市秋芳町秋吉3186番地
- 公式サイト:https://www.redondo.jp/
- 公式インスタグラム:https://www.instagram.com/redondo_akiyoshi/




