施設数の増加によるグランピング施設の飽和や、閑散期の稼働率の上昇など、グランピング事業を行う上での課題は多々あります。
皆さんも、施設数が増えている中でどうやって施設のブランドを作り上げるか、どうしたらもっと売上が上げられるかなど一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

今回は、そんなグランピングによく起こる課題を4選ピックアップ。
課題ごとにその対策についてまとめてみました。グランピング事業に何か課題のある方の助けとなれば幸いです。

①グランピング市場の変化の激しさ

2023年に入りグランピング施設を開業する施設が一層増えており1,000施設以上の開業が見込まれています。そもそも、グランピング施設が増加した背景としてはグランピングを利用する顧客のニーズが高まったという点以外にも事業再構築補助金を活用し自己資金を少なく開業する企業が増えた背景があります。そのため今後のグランピング市場の課題としては、施設数が増え続ける中で中長期的に存続ができる施設をどう作り上げるかというところになります。つまり施設のブランドをいかに磨き上げるかが重要なポイントになります。

対策方法 ブランド力を磨き上げる

施設数が増えている中で、ブランド力を強化することが中長期的に施設が生き残るカギとなっております。そのため、施設の売りとなるコンセプトを磨き上げることによりグランピング市場を生き残ることが出来ます。

②開業資金は計算できているが、運営資金を考慮していない

グランピング開業の際に必要な資金は4000万から1億円のレンジとなり、資金調達は銀行の融資や事業再構築補助金を上手く活用し調達するケースが一般的です。

開業後の運営にかかる費用としては棟数にもよりますが6-8棟の規模感でも年間1,000万の費用は必要になり以下のような費用がかかってきます。

・食材原価
・ITシステム費
・施設維持費
・広告費
・水道光熱費

対策方法 運営費用もしっかりと開業前段階の計画で練っておく

宿泊棟によっては耐用年数が短く、2年ごとに宿泊棟の幕の張替えが必要になるケースも。ランニングコストもしっかり含めた計画を事前に練ることで防止していきましょう。


③事業計画を引く難易度が高い

グランピング事業は数ある事業の中でも高利回りと有名ではありますが、施設の価格設定や棟数によっては投資回収10年以上かかるケースなども。そのためグランピング施設を開業する前にしっかりと採算のとれる事業かどうか収支のシミュレーションをする必要性があります。

対策方法 固定費を削減するために省人・無人の施設を作り上げる。

省人・無人の施設にすることにより固定費が大きく削減されるため、赤字のリスクを少しでも減らすことが可能になります。

④繁忙期と閑散期ごとに計画を分ける必要がある

グランピングはキャンプと近しい業態のため繁忙期と閑散期が明確に分かれています。
そのためADRも違えば、集客戦略も異なるため人件費の調整も合わせて変更する必要が出てくるのです。


対策方法 閑散期でも楽しめるコンテンツを用意する、繁忙期のタイミングから戦略を練る

冬場に稼働が落ち込む傾向にあるため、冬場だからこそ楽しめる温泉施設の併設、サウナ、焚火といったコンテンツを盛り込むことにより冬場の稼働を上げることが出来ます。

それだけでなく、繁忙期の段階から広告戦略を練り上げる必要性もあります。例えば、繁忙期のタイミングではブランド型のクリエイティブで認知度を上げる。閑散期のタイミングで割引プランなどの訴求を強化して予約に繋げる。など時期に合わせた実行が鍵となります。

まとめ

今回グランピング事業を行う上で直面する課題4選を挙げさせていただきましたが、これらの課題以外にも取り組まなくてはいけない細かい要素もたくさんあります。
Dot Homesでは40施設以上の開業実績からグランピングに関する課題の解決法のノウハウがございますので何かご相談等ございましたらお気軽にご相談ください。

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